ハンガーイラストとは、服をハンガーにかけた状態のように、基本的には左右対称で服の形状や仕様が正確に分かるように書いたデザイン画のことで、アパレルの縫製仕様書などに使われる服のデザイン画の手法です。
私自身OEMでアパレルの仕事(パターンナー、生産管理)をしていて、ハンガーイラストや仕様の図解をadobe illustratorで描く機会が多かったのですが、ツールが上手く使いこなせていませんでした。
しかも時間に追われる業務の中イラストを描かなければいけません。
ハンガーイラストはデザイナーさんからいただくことも多かったのですが、そこからのデザイン変更、デザインをアレンジしてバリエーションの展開、縫製仕様書作成などの業務もあります。
「デザイナー」という職業ではなくてもイラストのデータを扱う機会は非常に多いです。
とりあえず見た目さえ伝えられるようにするのが精いっぱいでしたし、慣れていないと複雑なイラストを描くわけではなくても時間がかかってしまいます。
adobe illustratorでハンガーイラストを描くときにどんなふうに描いていけば良いのだろうか?同じような思いをされている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、そんな私がもっと早く出会いたかったillustratorを使った「ハンガーイラストの描き方」を教えて下さる動画をご紹介します。
- ハンガーイラストとは
- ハンガーイラストを描くポイントと役割
- ハンガーイラストの描き方を無料で学べる動画の紹介
ハンガーイラストとは
ハンガーイラストは、アパレルや縫製業界において、製品のデザインや縫製仕様を視覚的に伝えるために使われる図やイラストのことを指します。
ハンガーイラストは製品の詳細な仕様やデザインを製造工程や縫製工程で関わる人々に明確に伝えるために重要なツールとなります。
基本的には左右対称で服の形状や仕様が正確に分かるように書いたデザイン画で、アーティスティックなデザイン画ではなく、プロダクトを重視したデザイン画です。
実際のアパレルの仕事ではこのタイプのデザイン画を描く能力が求められます。
ハンガーイラストとサイズ指示を元に、パタンナーによってパターンが引かれ、縫製工場への縫製指示書にもハンガーイラストが使われます。
基本的にはフロントからのデザインと、バックからのデザインがワンセットとなっています。左右対称の場合は、後身頃は半身で描かれることもあります。
ハンガーイラストは、縫製の基本的な知識も必要
アパレルの生産に使うハンガーイラストを描く場合は、縫製の基本的な知識があることも重要なポイントです。
ハンガーイラストを描く時のポイント
- 左右対称でデザインが正確に分かるように描く。
- 前(正面)からのデザイン、後(真後)からのデザインを描く。(デザインにより真横からもあり)
- 衣服の形状、ライン、シルエットなど、特徴的なデザイン要素を正確に表描く。
- 縫製工程を正しく理解できるように、ステッチの種類、ジッパーやボタンの配置、ポケットの位置などの縫製仕様が分かるように描く。
ハンガーイラストの役割
ハンガーイラストは製品のデザインや製造プロセスを正確に理解し、異なる関係者間で情報共有をしやすくする役割があります。
例えばデザイナー、パタンナー、縫製工場の作業員など、製品開発プロセスの異なる段階に関わる人々が同じ基準で作業できるようにするために使用されます。この点を理解してイラストを描くことが望ましいです。
円滑なアパレル生産にはハンガーイラストや縫製仕様書は重要な役割があるということですね。
無料で学べる「ハンガーイラストを描く方法」
こちらのyoutubeチャンネルでアドビイラストレーターの基本的な使い方動画をアップされていて、アパレルデザイン画(ハンガーイラスト)の描き方を無料で学ぶことができます。
イラストレーターでデザインを描く その1 Tシャツ半身を描く
なんと8年前から視聴できたのですね。素晴らしいです。
「ハンガーイラスト」という呼び方自体をつい最近知ったので、検索するとでてきました。
とても参考になる動画です。早く出会いたかったな。
illustratorでハンガーイラストを描けるようになりたい人はぜひ、上記のTシャツの描き方からどうぞ。^^
ストック素材のハンガーイラスト
ハンガーイラストはストック素材としてダウンロードしてもお使いいただけます。
描く時間を省きたい場合はこちらを活用してみても良いかと思います。
「ハンガーイラスト」で検索!するとたくさんでてきます。
好みのテイストのイラストが見つかるかもしれません。^^
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