「辞められない」呪縛からの解放

会社を退職するという決意がようやくできました。

無職の夫と大学生の娘もいるという状況で不安だらけでしたがある気づきで「辞められない」呪縛から解放されました。

こちらの記事では会社を辞める決心をしたきっかけと呪縛から解放されるまでのことを書いています。

興味のない方はスルーしてくださいね。

目次

「辞められない」という呪縛

「自分が頑張らないと」気力はあってもどうにもならない

ずっと自分は何でもできると信じて働いていました。

夫は無職。

大学生の娘もいるという状況で不安だらけで「辞められない」

そして「自分が頑張らないと」 と。

自分を犠牲にしてでも売上を増やすことに集中していました。

そうしていくうちにだんだんと不調が出てくるのですが、気持ちの持ち方でなんとかしようとしていました。

人の話をよく聞いていなかったり、記憶力が落ちたり、涙が止まらない、喉に異物があるような感覚も。

休みたいけど休めない・・・ そんな状況が続きます。

診断を受けてから退職の申し出までのこの間1年半。年齢的なことに加え無職の夫、大学生の次女と同居という家庭状況で正社員を「辞められない」という呪縛に苦しめられました。

色んなブログやInstagram、YouTubeをポジティブな思考に向くように見まくる。

自分の思考が間違っていることにうすうす感じるが生活のためと我慢する日々を送る。

自分と向き合う

適応障害」の診断を受けてからの1年半も同じ職場で働いてきました。

その後仕事の量を減らしてもらうことになりましたが、

それでもなお通常の状態ではない私には以前のように仕事をこなすのは難しかったです。

休みたいけど仕事が溜まってしまうことを思うと休まない方が気持ちが楽だという考えになってしまっていました。

心療内科にも2週間~1か月に1回通院していて、状態を簡単に話してお薬をもらいます。

何を話していいのかわからないまま5分ぐらいで診察が終わりますが、お薬を飲んでいると安心できる気がします。

休日には自分とじっくり向き合い、自分の状態を検索し、

どうしたら良くなるんだろうと調べ続け1日が終わってしまうという日もありました。

気分転換することや、気持ちを楽にする方法もいくつかわかったので、

なんとかモチベーションを保ち月日が経っていったという感じでしょうか。

しかしなかなか「退職」ということは考えられませんでした。

洗脳

今から半年ほど前でしょうか、

何気ない会話の中で同僚が「洗脳されているよね」と言った。

洗脳、せんのう、せ・ん・の・う・・・?

(洗脳=強制力を用いて、ある人の思想や主義を、根本的に変えさせる事。)

その頃、色々と調べて自分を客観的に見られるようになってきていました。

そうか、私は洗脳されている状態なのかも。

そこが自分でわかっていない部分だったのかもと気づきました。

上司は声が大きく立て板に水のごとくたたみかけるように話し

自分の思うように人を動かすことに長けている人です。

本人はそのつもりがなくても一緒に仕事をしている間に「洗脳」と同じような状態にいなっていたかもしれません。

YouTubeに救われる

適応障害、鬱についての ネットでの記事やYouTube動画もよく見ていましたが、

対応のひとつにその環境から離れることと言われます。

それができないから辛いんですよね・・・

休むこともできず、辞めることもできず苦しいのです。

HSPについてインスタグラムやYouTubeで知り、

どうやら私はHSP(周囲からの刺激を受けやすい「繊細な人」)だと分かりました。

あるYouTuberさんの動画をよく見ていました。

言ってることはよくわかるし、まさに私のことだ。私に向かって言っているとさえ思うほどです。

でも、どうしても辞める(離れる)勇気がなかったのですが

それが「自分は洗脳されているのかも」ということを意識して見ることで脳内が柔軟になったのか考えが変わってきました。

具体的な例をあげて説明されていてわかりやすいので、

この方に自分を説得してもらおうという気持ちで何本も動画を見ていきました。

見過ぎて苦しくなることもありましたがそんな時は一旦違う動画を見たり買い物にでかけて気分を変えたり。

そうやってゆっくり時間をかけて呪縛が解けていった感じでしょうか。

仕事中に息苦しさと胸の痛みで死の恐怖

人に迷惑をかけてはいけないという想いが強く、人に頼るのが苦手です。

「できない」と言うのも嫌で何でもやってしまう。

長所でもあるが短所でもある、その性格が自分を苦しめてしまいます。

あるとき仕事中に息苦しさと酷い胸の痛みを感じ、素直に他の人に訴えることもできないという事態が起こりました。

本当に倒れるまで頑張ってしまうかも。

このまま続けたら死んでしまうかもという恐怖を感じ、涙が溢れてきました。

この時自分の身体の大切さを痛感します。

その後大学生の次女の就職先が決まり、不安が一つ減ったことで随分気持ちが楽になりました。

新しいことを始めるには早い方が良い!ということで「自分ができること」を模索しまくりました。

辞める決断後は思考が前向きになっていたのでなんとなくですが「自分がやりたいこと」にフォーカスを向けられた気がします。

会社に退職を申し出

上司に自分の状態を話し、2か月後に退職することが決まりました。

その日はすっきりして清々しい気分でした。

辞めるという罪悪感

が・・・今度は辞める罪悪感との闘い

元々社員が少なく、小人数でやりくりしていた職場です。

引継ぎできる人が居ないという問題・・・絶対後継の人は困るでしょう・・・

迷惑をかけてしまうという罪悪感と

やり残した仕事の整理や引継ぎの資料も作らないとというストレスから

あまりにも状態が良くなかったので予定よりも早く休養に入り退社することに。

通常の状態なら何でもないこともできませんでした。限界を超えていた状態だったんだと思います。

引継ぎはまともにできたとは思えませんが、上司の「大丈夫やなんとかする」との言葉に救われました。涙

時々LINEで確認されますがそれぐらいは全然仕方のないこと。

有給休暇は残っている分全てを消化させてもらい

退職後もゆっくり休めるよう傷病手当金の手続きもして頂けることになりました。

自分軸で生きる

今まで他人に合わせる人生を送ってきましたがこれからは自分の人生を送りたいと思えるようになりました。

生活の不安は一旦横においておきます。^^

お金はどうにかなります。(きっと)

今の自分が元気でないと未来の自分は無いです。

時間は戻ってきません、今が一番若いのです。

以前の不安な時には自分のやりたいことも全くなかったのですが、

身体を休めてゆっくり過ごしているとやりたいことが見えてきました。

同じような状況の方に、少しでも気持ちが楽になり、良い方向に向かうヒントが見つかると嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事を書いた人
ah-kon
  • もの創り」に関わることなら何でも好き
  • 形になっていく工程を見るのが楽しくて、今でも子供のようにワクワクする50代
  • 経歴 : 元アパレルパターンナー、布製品の商品企画、生産管理、チラシやパッケージ等の印刷物デザイン、自社サイト・ECサイト運営管理など幅広く経験
  • 趣味 : 旅行、温泉、岩盤浴、写真を撮ること
  • とりあえず今できることを楽しんでやってます


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