思い出すと苦しくなりますが、記録として、書くことで頭の中にいつまでも残っているもやもやしたものを取り出して無くせる気がします。
辛くなったきっかけが何度か重なってありました。さかのぼること2年ほど前になります。
キャパオーバー
10人程度の小規模な会社で製品の企画製造部門はほぼ上司と私の2人でやっていました。
製品を作るために工場への指示や検品、納期管理、など生産に関わる業務中心にやっていた私ですが、それに加え
2019.春 某ECサイト管理運営を任されることになります。仕組みも何もわからないまま時間が無いので休日に勉強して更新作業をしました。
約1か月後 新商品販売開始(新商品を売るための写真撮影~ECサイトや自社サイトの商品ページ作成、チラシ等の配布資料も作成しました。)
—————–この頃上司に時間外にサイト更新作業をしていることを伝えるがスルーされる(-_-;)
7月以降 新商品が予想以上に売れまくり、追加生産のため忙殺される。
通常業務に加え商品の梱包と出荷にも追われ毎週休日出勤(かなりの売上に貢献できたと思っています!)
この頃までは忙しいけれどまだ楽しく仕事ができていました。スキルアップ出来ていることが実感できていたからだと思う。ただ、やってきたことを褒めてもらいたい、認めて欲しいという気持ちはありました。この「承認欲求」が自分を苦しめていたのはこの時まだわかっていませんでした。
心身に現れた症状
会社的には本来、売上を伸ばしたい商品が別にあったため毎週売上と戦略等を考えて上司に報告するということになり、プレッシャーで心身に変化が現れてきました。
- 朝、起きてからトイレや洗面所でしばらく動けない。(気力で行く!)
- 相手の話している内容が理解できずミスが多くなる。
- 上司の機嫌がすごく気になる。
- 通勤時に胸が圧迫されるように息苦しい。
- 車通勤だったので帰りに買い物のために立ち寄った店舗駐車場や自宅前で30分~1時間動けない。
- 帰宅後動けなくてなにもできない。
- ヒーリング音楽で気持ちを落ち着かせてみる。聴いている間は落ち着く気がする。
11月下旬ごろ 上司からの人格否定的な指摘により涙が止まらない。何を言われたのか思い出せない。思い出さない方が良いのかもしれません。
お昼休みに同僚に「もうダメかも・・・」と泣きながら伝えることもありました。
伝えたところで解決はせず、返って雰囲気を悪くするだけだよねと自分独りで抱え込んでしまいます。
夫が無職、大学生の娘も居ること、自分の年齢で次に正社員として働けることはもう無い・・・と考え、もう少し頑張ってみることにする。
辞めることには大きな不安があるため「できるところまでやる」と決める。
自分でも病んでいる自覚があったので病院に行くタイミングをなんとなくインターネットで検索したら「強いストレスを感じている状態です。すぐにカウンセリングや心療内科に行ってください」と出た。
12月 別の商品が爆発的に売れ始め、益々生産管理が忙しくなるがネット販売もさらに力を入れることになる。
翌年2月 ちょっとしたミスで上司からの言葉に涙が止まらなくなる。(今思い返せば大したことを言われたわけではなかった気がする)
仕事にならずその日は早退する。
翌日朝、涙がまた溢れそうになり酷い不安感があるため、数日前から調べておいた心療内科に電話をして予約をとりました。
その安心感から少し元気になった気がし、その勢いで出社、その日はなんとか通常の業務ができました。
初めての心療内科
初診ということで30分ほど診療時間を頂いたが、今の状態とこれまでのことを説明した。上手く整理して話せなかったので判ってもらえたのかどうなのか、先生の言っていることもなんだか半分ぐらい理解ができなかった。
「周りに無理に合わせようとしているために症状が出ているんです。適応障害ですね」ということでした。
上司に診察結果を報告
翌日、上司に「適応障害だと言われました」と報告
そのころの私は自分に自信が無くなっていて、自分の判断が全て間違っているように感じていた。そのため自分ではどうしたら良いのかわからなくて上司の言うことをひたすら聞いているだけでした。
あまりハッキリと覚えていないのですが、勇気を振り絞って「休みたいです」と言ってみました。
そこからの上司とのやり取りはここでは控えさせていただきますが、「休む」という選択肢は無くなりました。
結構な長い時間に渡り柔らかい口調で論されました。
そういう時、上司は優しい言葉もかけてくる。もしかしたら上司は変わってくれるかもと淡い期待がありました。(今ならわかる、そんなこと絶対無い)
結局私は「辞める」という選択も無く「続ける」ことに。
「辞める」=辞める100%
「続ける」=辞めたくなれば辞めるという少し柔軟さがある
そこから「辞めます」と伝えるまでに1年半ほど頑張ったということです。
こうして「無理です」「できません」が言えない状況が続きました。
外見では分からない「微笑みうつ」
しんどいな、辛いなと考えると余計に辛くなる気がしてネガティブなことはできるだけ口に出さなくしていました。
普段は元気そうにしていたので、「そこまで辛かったとはわからなかった」と言われます。人に気遣ってもらうのが申し訳なく、心配させたくないし、迷惑をかけたくないという思いでした。(外見は元気そうでも心の中は誰もわかりません。)社内の雰囲気を悪くしたくないし、ただ楽しく仕事をしたかったのです。この頃の私の状態をこちらで詳しく解説されています。⇒微笑みうつ
今の家庭環境(無職の夫、大学生の次女を扶養しています)からも辞める勇気がありませんでした。辛いことはなかなか家族にも話せず、全て自分で溜め込み追い込んでしまっていました。
家族に伝えたのはつい最近で会社を辞めると決心してからです。家族は優しく受け入れてくれ、自分の状況を伝えられて随分気持ちが楽になりました。